島津評論 Vol.72[1・2](2015)
特集 医用画像機器

特集論文

新興国向け汎用一般撮影装置RADspeed fitの開発

菱田 倫匡1加藤 真己人1坂口 淳平1小林 慎一1出村 康拡1早川 徹1勝股 亮1湯浅 拓也1

島津評論 72〔1・2〕 29~32 (2015.9)

要旨

アジア,中近東,アフリカ,中南米の新興国では人口増や経済発展に伴い,医療機器市場が高成長を続けている。これら新興国市場をターゲットとしたX線一般撮影システムRADspeed fitを開発した。RADspeed fitはX線管装置,X線管保持器,X線高電圧装置およびX線撮影テーブルがコンパクトに統合された一体型システムである。最大出力は32kWと56kWのラインナップから選択可能である。撮影部位の位置決めを容易に行える4-WAYフローティングテーブルや高画質を実現する着脱可能な揺動式グリッドを採用した。また,デジタル画像処理装置との接続にも対応しているため,より優れた操作性を提供でき,省スペース化とワークフローの改善も可能とした。


1医用機器事業部 技術部

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