島津評論 Vol.71[3・4](2014)
特集 化学工業材料の分析・評価

特集論文

高分子材料の流動性と熱特性の評価

西村 司1

島津評論 71〔3・4〕 115~122 (2015.3)

要旨

樹脂材料は多くの工業製品に使われており,その多くは機械加工ではなく成形によって作られている。この成形にあたり樹脂の流動性と熱特性はとても重要で,特性の異なったもので成形を行うと大量の不良品の製造につながる。そのため成形前の事前検査や,樹脂材料の出荷・受け入れ検査などでも流動性を測定しておくことが必要といえる。島津フローテスタはこのような要望に応えるため,少量の樹脂で流動性と熱特性を測定することができる装置である。本稿ではこの装置の簡単な説明と,樹脂材料を中心とした測定例を紹介する。


1分析計測事業部 グローバルアプリケーション開発センター

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