島津評論 Vol.71[1・2](2014)
特集 センサ・デバイス

特集論文

エンジン燃焼発光計測用光プローブ「ExDop®」シリーズ

平岡 亮二1永井 徹也1岩井 信之1

島津評論 71〔1・2〕 77~84 (2014.9)

要旨

自動車や船舶等のエンジン筒内から手軽に安定して燃焼光を取り出すことができる光プローブ「ExDop®」シリーズを開発した。本製品は優れた耐熱性・耐圧性を有し,エンジン取付部がM5型のエンジン筒内計測用圧力センサとの互換形状となっており,圧力センサの取付穴に装着可能である。そのため多様なエンジンに対して,低負荷から高負荷まで幅広い運転条件における燃焼解析を手軽に行うことができる。また光計測に求められる幅広い要求に対応するため,紫外から近赤外までの波長において高効率で透過する光学特性を有する。
本稿では開発した光プローブ「ExDop®」シリーズの特長や各種評価試験を示し,燃焼発光計測のアプリケーション例を紹介することで,本製品の理解の一助となることを期待する。


1デバイス部光学ビジネスユニット

※島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。