普通論文
近赤外分光法を用いた化粧品の保湿性評価
島津評論 70〔1・2〕 73~94 (2013.9)
要旨
近赤外吸収スペクトルは水の形態分析に利用されているが,これを皮膚内の水に応用し,化粧品の保湿性評価への利用について検討した。化粧品を皮膚に塗った後,皮膚の近赤外吸収スペクトルの経時変化を測定し, さらに得られた近赤外吸収スペクトル内の水に関係する吸収を波形分離して,化粧品と波形分離したピークとの関係を考察した。実験結果より,得られた近赤外吸収スペクトルは表面の水分や化粧品成分だけでなく,皮膚内部の水分の情報も反映していることを示唆した。
1NPO 法人テクノメイトコープ
2分析計測事業部 グローバルアプリケーション開発センター
3分析計測事業部 海外営業部
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