特集論文
診療所向け電子カルテシステム SimCLINIC T3の機能拡張
島津評論 70〔1・2〕 57~63 (2013.9)
要旨
従来医師が紙で作成し保存していた診療録をコンピュータに入力して保存する電子カルテシステムは,生体検査の数値情報やX線,内視鏡などの画像情報を保存するデータファイリングシステムと連携することで,より使いやすくなり医院の中核的な情報システムとしての役割を果たすようになってきた。著者らは,製品シリーズラインアップとして第三版となる「SimCLINIC T3」を発売後,約三年を経過する中でパソコン,モニタ, または携帯電話通信,Wi-Fiなどの無線ネットワーク環境の高速化によるタブレット型端末の利用ケース拡大などの情報通信インフラの革新,およびそれに伴うユーザニーズの変化に対応すべく画面デザインの変更,「処方・病名チェッカ」のチェック機能の拡張,院外からの電子カルテデータの参照などの「SimCLINIC T3」の機能拡張を行ってきたので,紹介する。
1医用機器事業部 技術部
※島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。