島津評論 Vol.70[1・2](2013)
特集 医用画像機器

特集論文

逐次近似トモシンセシスによる画質改善・被ばく線量低減

西野 和義1﨑本 智則2森 一博2

島津評論 70〔1・2〕 35~39 (2013.9)

要旨

逐次近似再構成法は,近年,CT装置でのフィルタ逆投影法(FBP法)に代わる新しい再構成手法として導入され,画質改善,被ばく低減の手法として普及し始めている。本稿ではこの逐次近似再構成法をトモシンセシス撮影に適用し,金属のような高コントラスト物体を含んだ被写体に対するアーチファクトの低減技術,および投影枚数(撮像枚数)を減少させることにより,画質を維持しつつ被ばくの低減を図る手法を開発したので報告する。


1医用機器事業部 技術部 博士(理学)
2医用機器事業部 技術部

※島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。