特集論文
クロマトグラムの保持時間アライメントアルゴリズム
島津評論 69〔3・4〕 265~269 (2013.3)
要旨
非常に多くのクロマトグラムデータの違いを検出するメタボロミクス的手法において,クロマトグラム保持時間を補正する保持時間アライメントアルゴリズムは重要な技術の一つである。そのような応用分野では複数のクロマトグラム間で大部分のピークは同じように存在するが,一部のピーク強度は変動・消失する上に,保持時間の変動量も非線型であるため単純にアライメントできない。本稿ではDP(Dynamic Programing)をベースに開発した,保持時間の非線型な変動やピーク強度の変化に頑健な保持時間アライメントアルゴリズムを解説する。
1ソフトウェア開発センター
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