島津評論 Vol.69[3・4](2012)
特集 先端技術開発

特集論文

高速・高分離マルチカラムガスクロマトグラフの開発

西野 正憲1松岡 諭史1叶井 正樹2西本 尚弘1小森 亨一3上田 雅人4中釜 達朗5内山 一美6岡田 啓7斉藤 恒夫7

島津評論 69〔3・4〕 243~254 (2013.3)

要旨

著者らは,MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術によりステンレス製プレート型カラムを作製し,プレート型カラムを平板ヒータで加熱するカラムカートリッジを開発した。また,これらのカラムカートリッジとスイッチングデバイスを搭載したマルチカラムGCを開発し,省エネルギー,省スペース,135℃/min以上のカラム昇温速度,異なる分離特性を持つカラムを用いた多次元分析を実現した。応用例として,JX日鉱日石エネルギー株式会社の協力を得て,ガソリン中のベンゼン,トルエン,キシレンの分析を行った結果について報告する。


1基盤技術研究所 マイクロTASユニット
2基盤技術研究所 マイクロTASユニット 博士(工学)
3分析計測事業部 グローバルマーケティング部
4分析計測事業部 GC・TA-ビジネスユニット
5日本大学生産工学部
6首都大学東京 都市環境学部
7JX日鉱日石エネルギー株式会社

※島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。