島津評論 Vol.69[1・2](2012)
特集 食品分析

特集論文

品種偽装を判別するためのDNA分析技術
─マイクロチップ電気泳動装置 MultiNAの応用─

曽我部 有司1

島津評論 69〔1・2〕 143~148 (2012.9)

要旨

近年,遺伝子解析技術の進歩により,様々な食品の種判別分析方法が開発されてきた。その中でも主流は,PCRによる定性分析法である。判別に必要な電気泳動パターンを得るためにはマイクロチップ電気泳動装置MCE-202 MultiNAを応用することができる。本稿では食肉の種判別,マグロの魚種判別およびコメの種判別へのMultiNAの応用分析例を紹介する。


1分析計測事業部グローバルアプリケーション開発センター

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