島津評論 Vol.69[1・2](2012)
特集 食品分析

特集論文

マイクロフォーカスX線CTシステムinspeXio SMX-100CTによる食品と包装材料の観察

枝廣 雅美1

島津評論 69〔1・2〕 111~117 (2012.9)

要旨

X線は,医療分野では病気の診断に,産業分野でも製品検査や研究開発の現場で広く使われている。特に産業分野では,内部欠陥や亀裂の発見などを目的とする非破壊検査や,製造された製品の形状などの数値を設計や製造工程にフィードバックするリバースエンジニアリングの手段としてX線が利用されている。同じ手段を用いることで,食品分野でも食品の検査や食品そのものの構造を観察することが可能である。本稿では,X線を用いて食品関連のサンプルを観察した例を紹介する。


1分析計測事業部グローバルアプリケーション開発センター

※島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。