島津評論 Vol.69[1・2](2012)
特集 食品分析

特集論文

分光分析法と多変量解析を用いた市販飲料の分類と特徴抽出

杉岡 幹生1谷口 理1

島津評論 69〔1・2〕 55~61 (2012.9)

要旨

化学計測分野では,大量のデータの中から有用な情報を抽出する手段として多変量解析が多く用いられている。本稿ではビール類(ビール,発泡酒,ノンアルコールビール)とミネラルウォーターの分析結果に多変量解析の主成分分析を用いることを検討した。ビール類を紫外可視近赤外分光光度計で測定した結果に主成分分析を適用することにより,各試料の特徴と類似度を確認できた。また各種ミネラルウォーターをICP 発光分光分析装置で測定した結果に主成分分析を適用することで,試料間の特徴と類似度を把握できた。


1分析計測事業部グローバルアプリケーション開発センター

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