特集論文
先進空調システムの研究
島津評論 68〔3・4〕 133~144 (2012.3)
要旨
航空機の省燃費に向けての電動化に対応してエンジン抽気削減または不使用を達成し,安全性および快適性の向上に寄与しうる先進的な航空機用空調システムに関する二つの研究について紹介する。一つは,従来のエンジン抽気を利用する方式は維持しながらも電動モータを内蔵したエアサイクルマシンを考案して省燃費を達成することを目指したハイブリッド空調システム、もう一方は,エンジン抽気を全く使用しないノンブリード方式と除湿加湿機能を有する機内空気精製回路および窒素酸素分離装置(Onboard Nitrogen enriched air and Oxygen enriched air Generating Systems, OBNOGS)を統合した先進空調システムである。さらに,航空機用空調システムの最新技術動向についても述べる。
1航空機器事業部 技術部
2航空機器事業部 技術部 博士(工学)
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