島津評論 Vol.68[3・4](2011)
特集 航空機搭載機器

特集論文

単眼HMD(ヘッドマウントディスプレイ)の開発

天藤 久1高橋 洋史1田中 真人1藤尾 彰尚1

島津評論 68〔3・4〕 113~119 (2012.3)

要旨

ウェアラブルコンピュータ用の表示装置として開発されている単眼タイプのヘッドマウントディスプレイ (HMD:Head Mounted Display)は,ハンズフリー,小型,軽量,携帯可能,視界が広いという,従来の両眼タイプの HMD とは異なる特長を有している。著者らは,小型・軽量・高解像度な二種類の単眼 HMD(Data Glass 2/A,DATA GLASS®3/A)を製品化しており,特に,DATA GLASS®3/A は,厳しい作業環境を考慮した機能・性能・デザイン性を有している。これらの単眼 HMD は,現在,各種産業分野における作業支援用ツールとして使用されており,現場作業の安全性向上,点検作業の効率化,作業品質の向上等に寄与している。将来的に,単眼 HMD は,より小型・軽量・低コスト化が進み,産業分野での作業支援用途を含め,様々な用途への適用が期待される。


1航空機器事業部 技術部

※島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。