島津評論 Vol.68[1・2](2011)
特集 医用画像機器ⅩⅥ

特集論文

大視野FPD搭載血管撮影システムによる小線源治療支援

玉利 雄祐1三浦 嘉章1後藤 敬一1中西 功1宮原 善徳2

島津評論 68〔1・2〕 59~64 (2011.9)

要旨

放射線治療の一つである遠隔操作密封小線源治療法(Remote After Loading System:RALS) は,体内に放射線源を挿入し,内部から放射線を照射する治療である。従来のImage Intensifier(I.I.) 方式の透視・撮影装置では放射線源の位置を術中に確認することは,不可能であった。しかし,X線透視・撮影システムBRANSIST safireの開発により,放射線源が体内のどの位置にあるかということが,術中に透視・撮影で確認することが可能となった。さらに,RALS治療時の放射線源の停止時間・停止位置の測定に適した手法を提案した。本稿では,BRANSIST safireの開発により,可能となった放射線源の透視・撮影とRALS治療の支援方法について紹介する。


1医用機器事業部 技術部
2島根大学医学部附属病院 放射線部

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