島津評論 Vol.67[3・4](2010)
特集 エネルギー・環境

特集論文

キャピラリーガスクロマトグラフ-電子捕獲検出器(GC-ECD)
を用いた電気絶縁油中の微量ポリ塩化ビフェニル(PCB)測定

羽村 陽平1宮本 美博2井上 毅3高菅 卓三4

島津評論 67〔3・4〕 199~208 (2011.3)

要旨

ガスクロマトグラフ-電子捕獲検出器(GC-ECD)を用いた絶縁油中に含まれる微量のPCB測定方法を開発し,平成22年1月に公開された環境省「絶縁油中の微量PCBに関する簡易測定法マニュアル」に高濃度硫酸処理/シリカゲルカラム分画/キャピラリーガスクロマトグラフ / 電子捕獲型検出器(GC-ECD)法として採用された。絶縁油からPCBを分離するカラム「HARFcolumn-PCBTM」とその前処理である効果的な硫酸処理方法を開発するとともに,標準品として用いられる市販カネクロール混合品の組成についても明らかにした。


1株式会社島津テクノリサーチ 分析本部(現在:試験・解析本部)
2株式会社島津テクノリサーチ 分析本部(現在:医薬ライフサイエンス本部)
3株式会社島津テクノリサーチ 分析本部(現在:環境・食品本部)
4株式会社島津テクノリサーチ 分析本部(現在:環境・食品本部)博士(農学)

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