島津評論 Vol.67[3・4](2010)
特集 エネルギー・環境

特集論文

省エネルギー型ガスクロマトグラフ「GC-2025」の開発

寺井 靖典1上田 雅人1構   良介1古川 雅直1大宮 康二1武守 佑典1

島津評論 67〔3・4〕 97~101 (2011.3)

要旨

近年,CO2排出量削減や環境負荷低減といった社会的ニーズがますます高まってきている。ガスクロマトグラフは他の分析装置と比較して消費電力が大きく,分析室に複数台所有し,長時間連続稼動されるケースも多い。そのため消費電力量を削減したモデルによる大幅な消費電力の削減効果が期待できる。
新開発の「GC-2025」は,キャピラリ分析で求められる高い基本性能を保持しつつ消費電力量を従来機から30%削減し,さらにキャリアガス使用量を抑える機能も備えた環境負荷軽減を実現した新世代のキャピラリガスクロマトグラフである。


1分析計測事業部 GC・TA ビジネスユニット

※島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。