島津評論 Vol.67[1・2](2010)
特集 センサ・デバイス

特集論文

燃料電池酸素濃度可視化装置 FC-O2モニタ FCM-405-Oxy 形

大野  隆1山口 英志1南雲 雄三2

島津評論 67〔1・2〕 71~76 (2010.9)

要旨

燃料電池酸素濃度可視化装置FC-O2モニタFCM-405-Oxy 形を開発した。
本装置は新規開発した高性能酸素感応試薬と高速データ処理機能によって,燃料電池内で酸素がどのように消費されているかを高速非破壊でリアルタイムに把握できる装置である。酸素分布の直接的な情報を取得できることから,動作中のセル解析やシミュレーションの検証およびMEA(Membrane Electrode Assembly/ 膜・電極接合体)の評価に活用することによって,燃料電池の性能向上への手がかりを与えるものと期待する。
本稿では本装置の構成と本装置を用いた酸素濃度可視化の手順について述べる。


1デバイス部
2基盤技術研究所

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