普通論文
電磁力式疲労・耐久試験機 EMTシリーズの開発
島津評論 66〔3・4〕 249~256 (2010.3)
要旨
環境問題に対する関心が年々高まってきていることから,幅広い分野で省エネや廃棄物の削減といったことが求められるようになってきており,疲労・耐久試験機の分野においても従来から利用されている油圧式より環境負荷の低い装置を積極的に導入したいという要求がある。
この要求に対応するため,島津製作所はこれまで電磁力式あるいは空気圧式疲労・耐久試験機を開発してきたが,今回さらに長ストロークでかつ高周波数で動作可能な新しい電磁力式疲労・耐久試験機を開発した。
これにより従来は油圧式で試験していた分野においても油圧を使用しない装置が導入可能となり,設備の都合で油圧機器は設置できないといった場所でも使用できる。
本稿では,この電磁力式疲労・耐久試験機について主に仕様,構成,特長を述べる。
1分析計測事業部 試験機ビジネスユニット
※所属名は論文作成時のものです。
※島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。