島津評論 Vol.66[3・4](2009)
特集 ライフサイエンス

普通論文

サーボパルサ専用制御装置4830用
破壊じん性ソフトウェアGluon4830の開発

松浦  融1

島津評論 66〔3・4〕 239~247 (2010.3)

要旨

近年,建築物,航空機,橋梁,船舶,車輌など幅広い分野で破壊じん性試験の重要性が高まっている。そのような要望に応え,破壊じん性試験を簡単に実行できる以下の4830形制御装置専用のソフトウエアを開発した。

  1. き裂進展試験ソフトウエア
    切り欠きのある試験片にサイン波負荷を与え,材料の応力拡大係数(K値)によるき裂進展速度を算出する。
  2. KIC/COD試験ソフトウエア
    切り欠きのある試験片に等速負荷を与え,破壊の生じる際に材料が示す破壊じん性値(KIC値あるいはCOD値)を算出する。
  3. JIC試験ソフトウエア
    切り欠きのある試験片に負荷を与えてき裂を進展させ,材料の弾塑性破壊じん性(JIC)値を算出する。

1分析計測事業部 試験機ビジネスユニット
※所属名は論文作成時のものです。

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