島津評論 Vol.66[3・4](2009)
特集 ライフサイエンス

特集論文

ライフサイエンス紫外可視分光光度計BioSpec-nano,マイクロチップ電気泳動装置MCE-202“MultiNA”による食品分析(DNA分析)への応用

原田 最之1曽我部 有司1稲垣 知子1中村 伸2

島津評論 66〔3・4〕 215~222 (2010.3)

要旨

食品より抽出したDNAを鋳型としてPCR法により標的領域を増幅し,得られたPCR産物を電気泳動分析により判定する定性PCR法は様々な食品分析,検査に活用されている。食品の定性PCR法の分析手順に含まれるDNA定量,電気泳動分析に,それぞれBioSpec-nano,MCE-202 “MultiNA”を応用することにより,分析性能,分析操作性,スループットを飛躍的に向上させることができる。本稿では,両製品の概要と特長に触れながら,アレルギー物質の検出,米およびマグロの品種判別,遺伝子組換えとうもろこし(CBH351)の判定の応用事例について紹介する。


1分析計測事業部 応用技術部 アプリケーション開発センター
2分析計測事業部 ライフサイエンス事業統括部 バイオ・臨床ビジネスユニット
※所属名は論文作成時のものです。

※島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。