島津評論 Vol.66[1・2](2009)
特集 先端技術開発

特集論文

燃料電池内の酸素分布可視化

南雲 雄三1渡辺 正幸1犬飼 潤治2宮武 健治2高田 健司2石上 雄太2渡辺 政廣2百武  壮3西出 宏之3青木  信4高野  洋4田中  明5高橋 伸明6

島津評論 66〔1・2〕 37~44 (2009.9)

要旨

固体高分子形燃料電池(PEFC)のカソード側セパレータを透明材質とし,そこに酸素分圧により蛍光量の変わる試薬を塗布した可視化セルを作り,発光量の変化を測定することにより酸素分布の可視化像を得た。定置用燃料電池においては1本サーペンタインと3本サーペンタイン流路について,運転条件を変えて酸素分布を測定し,反応分布の違いを調べた。直接メタノール形燃料電池においては炭化水素系とフッ素系の二種類の電解質材料について比較実験し,メタノールクロスオーバーの違いとそれが運転に及ぼす影響について調べた。


1基盤技術研究所
2山梨大学
3早稲田大学
4富士電機アドバンストテクノロジー株式会社
5株式会社日立製作所
6東京エレクトロン株式会社
※所属名は論文作成時のものです。

※島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。