島津評論 Vol.66[1・2](2009)
特集 先端技術開発

特集論文

小動物用in vivo 蛍光イメージング装置Clairvivo OPT の開発

矢嶋  敦1樋爪 健太郎1池原 辰弥1小田 一郎1綱澤 義夫1原   功1上掛 惟史2目賀 章正2藤田  健2蔵谷  豊2中川 一也2北岡 光夫2山本 林太郎3星野 昌吾4

島津評論 66〔1・2〕 21~28 (2009.9)

要旨

生体内に集積させた蛍光剤をin vivo で高感度・高スループットに観察できる蛍光イメージング装置 Clairvivo OPT を開発した。この装置では,励起光源として一般的に使用されているハロゲンランプと多層膜フィルタの組み合わせだけでなく,スペクトル純度の高い半導体レーザ(Laser Diode : LD)や発光ダイオード(Light-Emitting Diode : LED)を搭載することにより,特に深部観察で必須となる近赤外蛍光プローブに対して感度アップを実現している。さらに,小動物試料を5方向から同時観察できる機能を標準で装備しており,試料全身から集積位置を探索するような観察においても試料を置き換え,観察方向を変更して計測し直す必要がなく,蛍光測定の特長である高スループットな観察を行うことができる。


1基盤技術研究所
2分析計測事業部 技術部
3分析計測事業部 ライフサイエンス事業統括部 バイオ臨床ビジネスユニット
4デザイン室
※所属名は論文作成時のものです。

※島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。