特集論文
FPD搭載血管撮影装置BRANSIST safire 3D-MAP 機能の開発
島津評論 65〔3・4〕 183~188 (2009.3)
要旨
血管造影装置を用いて血管内の治療を行う手法(Interventional Radiology,以後IVRと記す)が広く普及し,その技術もますます高度化している。それに伴い,治療を行う際に血管撮影装置には,高度な術を支援できる機能が求められるようになった。今回,IVR 術中の細かなデバイス操作を支援するための,3D-MAP 機能を開発した。本機能は以下のような特長を有している。
- MAP 画像がC アームの移動,視野の切り替えに自動で追従する。
- MAPのマスク像に使用するDSA(Digital Substraction Angiography)画像の繰り返しの撮影操作を省略できる。
- 上記の特長から,被検者のX線被曝,造影剤の使用を削減できる。
- 視野移動の都度必要となっていた,検査の中断を省くことで術者・被検者の負担を軽減できる。
1医用機器事業部技術部
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