島津評論 Vol.65[1・2](2008)
特集 食品の安全と品質評価

特集論文

超高速液体クロマトグラフィーの食品分析への応用

山口忠行1田中健一朗1後藤武1三上博久1

島津評論 65〔1・2〕 93~108 (2008.9)

要旨

近年,分析業務の効率化や生産性の向上を目的として,分析のハイスループット化が進展してきており,高速液体クロマトグラフィー(HPLC)においても,充てん剤微粒子化カラムを用いた超高速分析技術が注目されはじめている。超高速LC分析においては,当然分析時間の大幅な短縮が求められるが,HPLC が本来持つ分離性能,感度,正確さなどの「分析の質」を損なうことなく高速化を達成しなければならない。
本稿では,通常のHPLC 分析を超高速LC 分析へ移行させるにあたってのパラメータの最適化を行い,食品分析へ応用を行った結果を報告する。


1分析計測事業部応用技術部
※所属名は論文作成時のものです。

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