島津評論 Vol.65[1・2](2008)
特集 食品の安全と品質評価

特集論文

時系列最小点プロット法を用いたピーク推定による食品中残留農薬の成分同定法

小澤弘明1山田洋平1

島津評論 65〔1・2〕 37~45 (2008.9)

要旨

食品中残留農薬の同定に用いられるGC-MS 等のクロマトグラムピークやマススペクトルピークの解析手法は多数の化合物ピークが重なると正確に同定できないというクロマト装置に共通した課題がある。そこで解決策として,スペクトルから化合物のクロマト強度を求め,その時系列変化から化合物単体のクロマトピークを推定する時系列最小点プロット法を開発した。この手法によりピークが重なる場合も化合物を正確に同定することが可能となった。


1ソフトウェア開発センター

※島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。