特集論文
大量処理型BioMEMS DNA シーケンサDeNOVA-5000HT の開発
島津評論 64〔3・4〕 123~129 (2008.4)
要旨
本稿において著者らは,サンガー法にもとづく,384本流路の大型BioMEMS(Bio Micro Electro Mechanical System)キャピラリープレートを用いた新たなDNA シーケンサを紹介する。二枚のキャピラリープレートを用いて並列処理を行うことで,分析時間の短縮が可能となった。また,分子ふるいポリマー充填機構,192ノズルのピペッター,48ノズルのアスピレータ,サンプルスタッカや4色蛍光法によるレーザ励起スキャナにより,24時間無人運転が可能である。この新たなシーケンシング・プラットフォームに,P3e 分子ふるいポリマーと新たなベースコーラを適用することで,99%の正答率で平均1018塩基の長鎖解読を可能にし,その塩基配列決定量は5百万塩基/日を実現する。
1分析計測事業部 ライフサイエンス研究所
2民生品部
※所属名は論文作成時のものです。
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