島津評論 Vol.64[1・2](2007)
特集 センサ・デバイスと機能素子

特集論文

におい識別装置『FF―2A』の役割とその応用
―連続測定を中心に―

喜多純一1青山佳弘2木下太生1赤丸久光1岡田昌之1

島津評論 64〔1・2〕 63~73 (2007.9)

要旨

におい識別装置のにおい測定における役割を考察するために,まず,においの性質を紹介し,それに対して,従来からの成分分析法であるGC,GCMS,におい嗅ぎGCとの役割の違いを検討した。また,その位置付けのなかでのにおい識別装置の理想形を探ったあと,現状のにおい識別装置について,原理,解析方法を説明し,その期待される役割に対して,どのようなところまで実現できているかを説明した。最後に実際の応用例のうち,食品の発酵過程モニタと,様々な状況で空調を操作したときの自動車室内臭のモニタ結果について報告した。


1分析計測事業部 事業戦略室
2分析計測事業部 応用技術部
※所属名は論文作成時のものです。

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