島津評論 Vol.63[1・2](2006)
特集 ライフサイエンス ―機器・方法の新展開―

特集論文

ナノ粒子径分布測定装置 SALD-7100

島岡治夫1

島津評論 63〔1・2〕 101~109 (2006.9)

要旨

ナノ粒子は,時間,粒子濃度などによって粒子径の変化を起こしやすい不安定な測定対象である。ナノ粒子径分布測定装置 SALD-7100は,この「ナノ粒子の大きさの変化」を測定・観察するために開発された装置である。SALD-7100は,波長375nmの紫外線半導体レーザの単一光源と散乱光の広角度連続検出光学系を採用し,レーザ回折・散乱法を測定原理として,測定範囲10nm~300µm,最短測定時間1秒,測定可能粒子濃度範囲数 ppm~20%(体積%)を実現している。したがって, SALD-7100を用いることによって,今までわからなかったナノ粒子の分散・凝集あるいは溶解等のプロセスを明らかにできる。


1分析計測事業部 試験機ビジネスユニット
※所属名は論文作成時のものです。

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