島津評論 Vol.63[1・2](2006)
特集 ライフサイエンス ―機器・方法の新展開―

特集論文

ケミカルプリンタ(CHIP-1000)のMALDI-Imagingへの応用

古田大1中西豪1新間秀一2瀬藤光利3安藤英治4

島津評論 63〔1・2〕 93~99 (2006.9)

要旨

組織切片など生体試料上の標的物質の局在を MALDI-TOF MS分析により描き出す MALDI Imaging Mass Spectrometryは医学・生物学をとりまく先端計測技術として大変ホットなトピックである。その組織サンプル調製のステップにおいて,ケミカルプリンタ(CHIP-1000)は単にマトリックス添加にとどまらずトリプシン消化も実施できる点において,組織 MALDI解析全体にわたり有効に機能する。ここではケミカルプリンタを使用した組織 MALDI解析のサンプル調製およびその利点について述べる。


1分析計測事業部 ライフサイエンス研究所
2自然科学研究機構 岡崎統合バイオサイエンスセンター/総合研究大学院大学
3自然科学研究機構 岡崎統合バイオサイエンスセンター 医博/総合研究大学院大学
4分析計測事業部 ライフサイエンス研究所 薬博
※所属名は論文作成時のものです。

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