島津評論 Vol.63[1・2](2006)
特集 ライフサイエンス ―機器・方法の新展開―

特集論文

タンパク質のde novo 内部配列解析
―N末端アミノ酸配列解析試薬:ORFinder-N Mass Sequencing kit:の応用―

中山大介1山口実1

島津評論 63〔1・2〕 57~65 (2006.9)

要旨

ペプチドマスフィンガープリント(PMF)法や MS/MSイオンサーチ法などの質量分析装置とデータベースを併用したタンパク質の解析手法はタンパク質を網羅的に解析するプロテオーム解析に広く行われてきた。しかし,これらの方法は,アミノ酸配列データベースの無い生物由来のタンパク質の解析には適用できない。すでに上市しているタンパク質の N末端配列解析キット ORFinder-N Mass Sequencing kitの一部プロトコルを変更し,タンパク質の内部フラグメントのde novo 配列解析を行う手法を開発したので報告する。


1分析計測事業部 ライフサイエンス研究所
※所属名は論文作成時のものです。

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