特集論文
周期構造光素子の高機能化・複合機能化のための設計
島津評論 62〔3・4〕 187~192 (2006.3)
要旨
回折格子は最も重要な分光素子だが,その特性の向上のために,回折格子や誘電体層を重層する研究が進められている。誘電体層には光学厚さという概念があり,誘電体層のみの重層構造とその光学特性に関する蓄積は十分にある。本研究では,従来存在しなかった回折格子に対する光学厚さという概念を導入し,光学多層膜の設計思想を回折格子層にも適用することで,反射型の高効率回折格子や,複合機能を持つ回折格子の設計が可能であることを示す。
1設計技術センター
※所属名は論文作成時のものです。
※島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。