島津評論 Vol.61[3・4](2004)
特集 医用画像機器XIII

特集論文

近赤外光イメージング装置 NIRStationの開発

網田孝司1常石召一1河野 理1石川亮宏1小田一郎2清水公治3

島津評論 61〔3・4〕 225~230 (2005.3)

要旨

21世紀は脳の世紀といわれ脳科学が様々な分野で盛んになりつつある。脳の働きを研究する手段としては,fMRI(機能的磁気共鳴イメージング法),PET(陽電子放射断層法),MEG(脳磁図),EEG(脳波)が知られているが,近年,NIRS(近赤外分光法)を用いた手法,なかでも脳神経活動の測定に用いるfNIRS(機能的近赤外分光法)が注目されている。本稿では,NIRSの原理と,新たに開発したfNIRS装置であるNIRStation OMM-3000のソフトウェア,ハードウェアについて述べる。


1医用機器事業部技術部
2基盤技術研究所
3医用機器事業部技術部
※所属名は論文作成時のものです。

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