島津評論 Vol.61[3・4](2004)
特集 医用画像機器XIII

特集論文

CT用三次元画像処理ビューワ GeniusSpaceの開発

山岸義行1井上芳浩1今西 達1篠川毅1樋口 晃1小林 晋1酒井達人1山中誓次1味岡智美2

島津評論 61〔3・4〕 211~217 (2005.3)

要旨

著者らは,島津製作所製X線CT装置(Subrina,Solution,SECTOR,SECTOR-arcus,Sfida,LAVITESS)に接続する三次元画像処理ビューワ GeniusSpaceの開発を行った。現在,CT装置で実施している作業の中で二次元画像表示,三次元画像表示,印刷,外部機器への転送・保存を汎用的なPCを用いて実現した。カラー三次元画像表示はCPU(central processing unit)とGPU(graphical processing unit)とに処理を分散し,グラフィックAPIとしてOpenGLを用いたテクスチャマッピングを用いて実現した。CT装置で再構成により生成した画像を GeniusSpaceに自動転送し以後の作業を GeniusSpaceで行うことを可能とした。さらに,転送時に二次元画像表示,印刷,外部機器への転送・保存を指定することにより作業を簡略化する連携機能を実現した。


1医用機器事業部技術部
2医用機器事業部マーケティング部
※所属名は論文作成時のものです。

※島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。