特集論文
任意断層再構成WSの開発
島津評論 61〔3・4〕 127~134 (2005.3)
要旨
デジタル透視撮影システムであるSonialvisionでは,一回の断層走査においてX線照射角度を変化させながら撮影することによって特定裁断面の断層像を得るデジタル断層機能がある。複数の裁断面を撮影する場合には,繰り返しデジタル断層撮影を行っている。これに対し今回一回の断層走査で得られた一連の投影画像をもとに撮影後にデジタル再構成処理することによって,裁断面の異なる断層像を複数枚作成することができる任意断層再構成WSを開発した。さらにフラットパネルX線ディテクタ(以下,FPD)を搭載したSonialvision Safireによる断層撮影にも対応し,従来のイメージインテンシファイア(以下,I.I.)による断層画像では得られなかった裁断面が平面でかつ大視野の断層画像として得られたので報告する。
1医用機器事業部技術部
2基盤技術研究所
※所属名は論文作成時のものです。
※島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。