島津評論 Vol.61[3・4](2004)
特集 医用画像機器XIII

特集論文

17インチ直接変換方式FPD搭載透視撮影台システム Sonialvision Safireの開発

今西哲雄1岡村貴由1藤井圭一1工 幸博1森 一博1柴田幸一2塩見 剛2

島津評論 61〔3・4〕 117~125 (2005.3)

要旨

フラットパネルディテクタ(Flat Panel Detector 以下FPD)の登場によりX線画像のデジタル化は新しい時代を迎えている。今回著者らは透視・撮影兼用型17インチ直接変換方式FPDを搭載した透視撮影台システムSonialvision Safire(オーバーチューブタイプ多機能デジタルテーブル)を開発した。Sonialvision Safireでは,17インチ角の視野サイズを有するFPDを搭載することにより従来I.I.-DR装置で対応していた検査・治療に加えて消化管造影検査での大腸全域の撮影,DIP,腹部単純撮影,整形領域など従来,半切サイズのフィルムまたはイメージングプレート(以下IP)を必要とした大視野での診断にも対応可能となった。


1医用機器事業部技術部
2医用機器事業部マーケティング部
※所属名は論文作成時のものです。

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