島津評論 Vol.60[3・4](2003)
特集 環境分析・測定

特集論文

中国における固定発生源排ガス連続監視システム

平岡秀介1

島津評論 60〔3・4〕 165~172 (2004.3)

要旨

中国では企業は排出した汚染物質の重量に応じて,排出した企業が税金を納めなければならないため,中国における固定発生源排ガスの監視システムは日本におけるものとは異なっている。中国においては硫黄酸化物,窒素酸化物,煤塵が主に測定される汚染物質であるが,汚染物質の重量を算出するために,ガス流量,温度,圧力,水分などが付随して測定される。
中国での煙道排ガスシステムにはコンピュータが含まれることが多い。コンピュータは重量演算を行うほか,日報,月報,年報を報告することや,分析計のコントロール,分析計の状態を監視する機能が必要である。またコンピュータは,測定データや警報情報を監視センターに送ることも必要である。
本稿では,このような中国の要求に対応した,島津煙道排ガス監視システムについて解説する。


1分析計測事業部 環境ビジネスユニット
※所属名は論文作成時のものです。

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