特集論文
二酸化炭素固定化システムの開発
島津評論 60〔3・4〕 157~163 (2004.3)
要旨
地球温暖化の主原因とされている二酸化炭素(CO2)の削減と再利用のために,著者らは水素や有機性廃棄物から得られるバイオガスを利用した二酸化炭素固定化システムを開発した。このシステムを用いることで,反応系内のほぼ100%の二酸化炭素を固体炭素と水に変換できることをパイロットプラントで実証した。生成した固体炭素はカーボンナノファイバーの一種であり,良好な導電性を有し,導電性プラスチック材料や電磁シールド材の添加物としての応用が期待できる。
1基盤技術研究所
2島津システムソリューションズ株式会社
3基盤技術研究所
※所属名は論文作成時のものです。
※島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。