特集論文
新水道水質基準におけるTOC測定
島津評論 60〔3・4〕 131~135 (2004.3)
要旨
水道水に含まれる有機物は,その水質を良好に保つために管理すべき重要な指標のひとつである。その指標として1957年より過マンガン酸カリウム消費量が長年にわたって用いられてきたが,これが2005年4月より全有機炭素(TOC)に置き換えられることとなった。新水道水質基準に関連して定められたTOC測定法を鑑みて懸濁性有機物の検出の重要性を解説した。この用途に求められるTOC計の要件を考察した結果,燃焼酸化式TOC計の優位性が明らかとなった。
1分析計測事業部 環境ビジネスユニット
※所属名は論文作成時のものです。
※島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。