特集論文
診療所向け電子カルテ・画像ファイリングシステム
島津評論 59〔3・4〕 235~241 (2003.5)
要旨
診療所のIT化の中核をなす情報システムとして,電子カルテシステムが注目を浴びている。電子カルテシステムは,従来医師が紙で作成し,保存していた診療録をコンピュータに入力して保存するシステムである。
診療録には医師が記入した診断情報のほかに,生体検査の数値情報や内視鏡検査による画像情報などが貼り付けられている。診療録に記載されている診断所見とその根拠となった検査情報が,いつでも参照できるように関連付けて保存されていることが必要であり,診療現場のニーズも高い。著者らは,検査で発生した参照画像情報を診療録と関連付けて容易に参照できるシステムとして「SimCLINIC FRex」を開発した。
さらに,保存義務のある原画像情報を電子保存することが可能な,ファイリング機能を搭載した電子カルテシステムとして「SimCLINIC FUTURE」を開発した。
1医用機器事業部 技術部
※所属名は論文作成時のものです。
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