島津評論 Vol.59[3・4](2002)
特集 医用画像機器XII

特集論文

固体検出器搭載型X線CT装置 Subrina CYON の開発

松岡靖洋1今西達1井上芳浩1

島津評論 59〔3・4〕 197~203 (2003.5)

要旨

固体検出器搭載型X線CT装置 Subrina CYON を開発した。本装置は被曝低減・高画質を開発テーマとした。ハードウェア・ソフトウェアの両面からアプローチし,診断に必要な画質は維持しながら,できるだけ被曝量を減らすことを追及した。

従来の固体検出器が空間分解能を特徴としたものに対して,新開発の固体検出器は密度分解能を重視した。新型固体検出器は,高画質を維持しつつ低線量化を実現した。

新開発の被曝低減機能フレックスmAは,一方向の透過像から適切なX線管電流を自動設定する機能である。フレックスmAは,X線管電流の最適化による画質向上,患者への被曝低減を可能とした。さらに,自動設定機能と被曝低減機能があり,様々な医療現場の要求に対応できる。


1医用機器事業部 技術部
※所属名は論文作成時のものです。

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