島津評論 Vol.59[3・4](2002)
特集 医用画像機器XII

特集論文

床設置式Cアーム型保持装置 MH-300の開発

井上啓史1中山徹1中田勲1鈎吉秀1梅田充1阿久津好二1宮本渉2

島津評論 59〔3・4〕 173~179 (2003.5)

要旨

IVR(Interventional Radiology)は血管系,非血管系の様々な領域で治療の手法として確立され,その適応範囲の拡大,高度化が進んでいる。これに対応するため新しい床設置式Cアーム型保持装置MH-300を開発した。

本装置は床設置式でありながら,心臓を含む全身対応を実現し,以下のような特長を有する。

  1. 全身対応を可能とした「トリプルピボット構造」
  2. 被験者のX線被曝,造影剤注入量の低減に貢献するCアームの高速回転
  3. MBH(Multiple Beam Hardening)フィルタ搭載の新型コリメータ F-50

1医用機器事業部 技術部
2医用機器事業部 マーケティング部
※所属名は論文作成時のものです。

※島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。