島津評論 Vol.59[1・2](2002)
特集 食品・医薬品の分析・測定・試験IV

特集論文

におい識別装置の開発

喜多純一1青山佳弘1木下太生1中野博司1赤丸久光1大久保邦彦1田辺省三2小田竜太郎3川本啓三4

島津評論 59〔1・2〕 77~85 (2002.11)

要旨

嗅覚に匹敵する感度をもたせるため,複数の酸化物半導体においセンサに濃縮用の捕集管を組み合わせたにおい識別システムを開発した。捕集管と組み合わせることにより,濃縮効果の他に,におい物質の揮発性を反映するトップ,ミドル,ラストノートに分けての測定,濃度補正機能,前処理なしでのアルコール飲料直接測定機能などのにおい測定に有効な機能を持たせることができた。


1分析計測事業部 事業戦略室
2分析計測事業部 LCビジネスユニット
3分析計測事業部 MS/GCビジネスユニット
4分析計測事業部 品質保証部
※所属名は論文作成時のものです。

※島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。