特集論文
サブセコンドX線CT装置 Subrina の開発
島津評論 57〔3・4〕 225~231 (2001.2)
要旨
患者および医療従事者への負担低減を開発テーマとし,サブセコンドX線CT装置Subrinaを開発した。0.75秒サブセコンドスキャンを可能とする新型ガントリは,優れた回転性能を有し,ガントリのフォルムは,コンパクトで開放感や安心感を患者に与えるものとした。また,新型X線高電圧装置は,短時間定格48 kW,連続定格5.6 kWの大容量でありながら,小形軽量化と高効率化を達成した。
新開発のオペレーションソフトウェアGenius Viewは,高機能と快適さを両立させ,新機能シンクロリコンにより,データ収集後,直ちにCT画像を見ることができ,操作者の負担を低減する。また,臨床上の要求に応えるため,CT透視,スマートガイド,スマートエンハンスなど,様々なオプション機能を開発した。
1医用機器事業部 技術部
※所属名は論文作成時のものです。
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