島津評論 Vol.57[1・2](2000)
特集 航空機搭載機器/数値解析・シミュレーション

普通論文

近赤外光による無侵襲生体計測マルチチャンネル酸素モニタ
OMM-2000の開発

小西郁夫竹内貞夫1老川幸夫1和田幸久1坂内尚史1伊藤康展1小田一郎1綱澤義夫1

島津評論 57〔1・2〕 141~151 (2000.8)

要旨

無侵襲の医療診断や脳機能研究に使用できる光マルチチャンネル酸素モニタOMM-2000を開発した。このシステムには,780,805,830 nmを発光する半導体レーザを最大16組と検出器16台を備えることができ,これらの組み合わせ,計256点から64点を選択し生体情報を得ることができる。近赤外光は光ファイバーにより生体に投光され,組織を伝播し表面から再放出された信号を用いて,0.1秒程度で酸素代謝のイメージング画像や時間変化データを表示することができる。本稿ではこの装置構成と測定例を報告する。


1基盤技術研究所
※所属名は論文作成時のものです。

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