特集論文
航空機用空調装置の性能解析
島津評論 57〔1・2〕 33～39 (2000.8)
要旨
航空機に 搭載されている空調装置は，家庭用エアコン，カークーラーなどで一般的なフレオンを冷媒とするベーパサイクル方式とは全く異なるエアサイクル方式が主流である。本稿では，一般になじみの薄いこのエアサイクル方式を紹介し，その設計手法について概説する。
2章では，エアサイクル方式の基本原理と実用されているシステム構成を述べ，本方式の基本事項を紹介する。3章および4章では，エアサイクル空調装置の設計手順とその解析手法を紹介し，自社で開発している性能解析プログラムの構成骨子を簡単に説明する。5章では，近年の航空機搭載の空調装置にみられる技術動向を紹介する。
1航空機器事業部 技術部
※所属名は論文作成時のものです。
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