島津評論 Vol.56[3・4](1999)
特集 環境分析・測定II

普通論文

卓上型エネルギー分散型蛍光X線分析装置 Rayny EDX-700/800による分析

中村秀樹1西埜誠1金内孝宏2桑原章二2

島津評論 56〔3・4〕 181~189 (2000.2)

要旨

本稿では,エネルギー分散型蛍光X線分析装置EDX-700/800の原理,装置構成,試料前処理方法と,様々な形態の固体・粉体・液体試料の,定性定量分析例について報告する。

本装置は,試料から発生する蛍光X線を,エネルギー分散(EDX)により試料元素固有の信号として検出している。島津製作所が持つ,波長分散(WDX)での長年の経験と,高度の分析技術を生かしたデータ処理を行うことによって,本装置1台で,迅速で簡単な定性定量分析から,薄膜FP法(ファンダメンタルパラメータ法,島津評論,49(1992)に記載)を用いた複雑な薄膜定量分析までを行うことができる。


1島津総合分析試験センター
2表面・半導体事業部 技術部
※所属名は論文作成時のものです。

※島津評論に掲載されている情報は、論文発表当時のものです。記載されている製品は、既に取り扱っていない場合もございますので、ご了承ください。