島津評論 Vol.56[3・4](1999)
特集 環境分析・測定II

普通論文

ポリL-乳酸オリゴマーの熱解重合反応によるLL-ラクチドの生成(第2報) ― Al,Ti,Zn,Zr化合物触媒の検討 ―

野田昌樹1奥山久嗣2

島津評論 56〔3・4〕 169~173 (2000.2)

要旨

ポリL-乳酸オリゴマーの熱解重合触媒として,Al,Ti,ZnおよびZr化合物を選び,そのラクチド生成触媒活性をオクチル酸スズSn(Oct)2 と比較検討した。すなわち金属化合物のアルコキサイド,有機酸およびエノール塩,ハライドおよびオキサイドの触媒活性を生成したラクチドの化学収率,ラクチド中の光学異性体,LL-ラクチド,Meso-ラクチドおよびDD-ラクチドの生成比率を,β-サイクロデキストリンキラールカラムを用いるガスクロマトグラフィーによって測定した。触媒活性はSn>Zn>Zr>Ti>Alの順であった。


1基盤技術研究所薬博
2基盤技術研究所
※所属名は論文作成時のものです。

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