島津評論 Vol.56[3・4](1999)
特集 環境分析・測定II

特集論文

高速液体クロマトグラフィーによるビスフェノールAの自動前処理分析

浜田尚樹1高橋雅俊1藤田登美雄1

島津評論 56〔3・4〕 153~156 (2000.2)

要旨

内分泌攪乱化学物質,いわゆる環境ホルモンの疑いのある物質としてのビスフェノールAについて,HPLCによる自動前処理分析手法を開発した。本法は水道水や河川水等の試料をろ過するのみで,六方バルブに接続された前処理カラムを通過させ,ここでビスフェノールAを濃縮したのち,このバルブの切り替えによって分析カラムに送り出し蛍光検出する方法である。これにより,試料100 mLを前処理カラムに通ずることで,検出限界0.5 pg/mL,併行精度CV(Coefficient of Variance)=2%以内で分析することができた。


1分析機器事業部 LC部
※所属名は論文作成時のものです。

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