島津評論 Vol.55[3・4](1998)
小特集 新素材・半導体の分析・試験II

特集論文

FTIR・ラマン分光法の半導体分野への応用

武内誠治1鈴木康志1

島津評論 55〔3・4〕 229~233 (1999.3)

要旨

フーリエ変換赤外分光法(FTIR)とラマン分光法は,いずれも光を利用した分析方法であり,半導体の評価技術として用いられている。半導体の評価技術としては,非接触,非破壊,非真空等の条件が望まれるが,両者はいずれの条件も満たしており,しかも測定が非常に簡便である。

本稿では,FTIRの応用例として,ハードディスク上のフッ素樹脂の定量,ラマン分光法の応用例として,シリコンウェーハの応力測定,DLC(Diamond-Like Carbon)膜の測定例,さらに異物分析について述べる。


1分析機器事業部 応用技術部
※所属名は論文作成時のものです。

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