島津評論 Vol.55[2](1998)
特集 医用画像機器X

特集論文

MRI装置の臨床ソフトウェア VII

西村直二郎1武尾和浩1河野理2酒井滝人2

島津評論 55〔2〕 183~190 (1998.10)

要旨

MRI(Magnetic Resonance Imaging)の臨床ソフトウェアの発展は,ハードウェアのフレキシビリティーに依存するところが大きいが,今回ハードウェアとシステムソフトウェアを一新した島津超電導MRI装置MAGNEX EPIOSシリーズの登場で臨床ソフトウェアの自由度,応用度はますます拡大した。 MAGNEX EPIOSシリーズでは,超高速撮影のシングルショットEPI(Echo Planar Imaging)が標準サポートされ,脂肪抑制法やMTC(MagnetizationTransfer Contrast)などの多くの技法がほとんどのシーケンスで組み合わせ可能となった。 また新しい撮像シーケンスの構築により,高画質なMRアンギオ像・MRCP(Magnetic Resonance Cholangio-Pancreatography)像等が得られるようになった。 本稿では,MRIの高画質化を中心に報告する。


1医用機器事業部 応用技術部
2医用機器事業部 技術部
※所属名は論文作成時のものです。

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